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インターゾーンの「理念手帳」がリニューアル! 新しいビジョンにかける思い

インターゾーンのメンバー全員が持つ「理念手帳」には、7年の歳月をかけて作られた企業理念が記されています。それは大きく分けて、以下の3つの項目からできています。

 ミッション(インターゾーンの使命、存在意義)
 コアバリュー(インターゾーンメンバーの基本的価値観)
 ビジョン(インターゾーンが目指すもの)

そして今年2019年8月、この理念手帳がリニューアルされました。
新しい理念手帳に込められた思いとはどのようなものなのか、鏡山社長にお話を聞きました!

→過去の理念手帳の記事はこちら

「ビジョン」は時代にあわせて変化する

──そもそも、インターゾーンのメンバーにとって「理念手帳」とはどんな存在なのでしょうか。

理念手帳ができたのは2013年ごろのこと。インターゾーンのメンバーがどんどん増えていく中で、「理念をきちんと会社全体に行き渡らせよう」と考えて作りました。それ以前はA4の紙にプリントしたものをクリアファイルに入れていましたが、理念に対する本気度を示すためにも、手帳という形でまとめました。

現在、理念手帳は毎朝の「朝礼」や、月に一度の「理念研修」の中で使われています。ただ、使うといっても全員で「唱和」するようなものではありません。つまり、メンバーたちは理念のフレーズを一言一句覚えているわけではないのです。理念手帳とはあくまで、理念という考え方をメンバーに理解してもらうためのツールです。

──今回、理念手帳をリニューアルしようと思われたのはなぜですか。

今回の主な変更点のひとつに、「ビジョン」(インターゾーンが目指すもの)を変えたことがあります。

【旧】日本一のマーケティングBPO会社を創る

            ↓

【新】「テクノロジー」と「人の知恵」を活用して人手不足の現場にイノベーションを起こす!

ビジョンとは、会社の戦略に直結するもの。なぜこれを変えたかというと、私たちのフィールドである自動車業界は、時代と共に変化していくからです。最初にビジョンを立ち上げた5年前と今を比べると、自動車業界の状況は大きく変わりました。環境の変化に合わせて自分たちのあり方も変えていかなければ、お客様に価値を提供し続けることはできません。

──具体的には、どのような変化があったのでしょうか。

およそ5年前、当時の自動車業界にあった課題を解決するためには、BPO(ビジネスにおけるプロセスの一部をアウトソースすること)が最も有効な手段のひとつでした。

しかし今の自動車業界、とくに車の整備などに関する業界の「人手不足」は、非常に深刻な社会課題となっています。実際に現場に行くと「労働環境が悪く、若い人が入ってこない」「後継者がいないので事業をたたむしかない」という声をよく耳にします。こうした状況を変えるにはBPOだけではとても足らず、もっと根本的に、プロセスそのものを改革していかなければなりません。

そこで不可欠なのが、最新鋭の技術である「テクノロジー」、そしてそれを使う人の「知識」の進化です。たとえば私たちが展開しているクラウドサービスの「gNOTE」(ジーノート)はとても便利なテクノロジーではありますが、その存在だけで世の中は変わりません。gNOTEを多くのお客様に広め、同時に自動車業界をとりまく人たちの知識や考え方をアップデートして、ひいては業界全体を変えていくことが私たちの目標です。

理念を自分なりの「気づき」のきっかけに

──他には、どんな点をリニューアルしたのですか?

コアバリュー(インターゾーンメンバーの基本的価値観)のマイナーチェンジをいくつか行いましたが、それ以上に大きく変わったのは、私自身の「理念へのスタンス」です。これまで私は、理念とは「上から下へと染みわたっていくもの」だと思っていました。社長である私の思いをインターゾーンのメンバーに「浸透」させていくという考え方です。そのため、「いかにして理念を全員に浸透させていくか?」ということを常に気にしていました。

でも、私自身がメンバーの立場になって考えた時、「他人の考えを浸透させられる」なんて嫌だと思いました。自分がされて嫌なことを、どうしてメンバーたちにできるでしょうか。そこで、理念手帳の序章にある「理念とは何なのか」という文章をこう変えました。

インターゾーンの理念は「浸透させるもの」ではなく、「気づきを得る」ための原点となるものです。そしてその気づきの幅を広げるのは人材の多様性です。

「多様な価値観×理念=新たな気づき」

これはひとことで言うと、理念は上から降ってきたり、誰かに押し付けられたりするものではなく、「自分の横にあるもの」だということです。自分の横にあるので、同じフレーズでも解釈は人それぞれ。メンバーのバックグラウンドが違えば、解釈に「違い」がでるのは当たり前のことだと考えています。もちろん、私と解釈が違っても問題ありません。最も大切にしていることは、「他のメンバーの解釈をしっかりと尊重しよう」というスタンスです。

──社長はなぜ、理念へのスタンスを変えたのでしょうか。

きっかけは、この5年間での私自身の経験からです。インターゾーンの働き方改革を進める中で、多様なバックグラウンドを持ったメンバーたちが、さまざまな働き方でインターゾーンに貢献してくれているのを目の当たりにしました。私とは境遇の異なるメンバーたちから話を聞くと、「そんな考え方もあったのか!」と、新しい発見がたくさんあります。そこで得たものを社内改革にどんどん生かしていきました。

そしてそれは、自分自身が主体となる「気づき」をベースにしているからこそ、価値ある変化へとつなげていくことができたのです。たとえば「世の中のルールに従うだけ」「誰かが決めた通りに動いているだけ」では、決して今のようにはならなかったでしょう。

理念も同じことだと気がつきました。それぞれが理念と真剣に向き合い、その意味を自分なりに考えて、みんなと共有する。そして他のメンバーから自分とは違う解釈を聞き、さらに気づきを得る。これを繰り返していくことで、これまで考えもしなかった「理念に対する理解」が生まれて、みんなの新しい世界が広がるのです。

理念が「個人の生き方」とリンクする

──理念へのスタンスが変わった今、理念手帳はどのように活用されているのですか。

具体的に変化に向けて動き始めたのは、およそ2〜3カ月前からです。たとえば月に1度の理念研修。理念手帳の内容をもとに毎回テーマを組み、グループで意見を持ち寄って理念について話し合います。これまでは私がこの会のまとめ役(ファシリテーター)をしていて、各グループから出た意見へのコメントなども行っていました。

しかし現在は、ファシリテーターを各グループのリーダーに任せています。そこで出た意見に対して、私からのコメントなどは一切しません。グループ内でまずは1周、全員が自分の意見を言って、次の1周は周りのみんなの意見を聞いて感じたことを共有。最後の1周で、今日の会で自分が得たものをそれぞれが発表するという流れです。

発表した内容は、決して誰からも否定されることはありません。そもそも正解など存在しないと私は思っていて、正解や不正解を気にする必要がないからこそ、みんな真剣に自分の経験を話すことができるのです。いい経験のシェアが増えれば増えるほど、そこに参加する人の気づきが増えていきます。私たちの理念研修は、真剣に参加すればするほど、たくさんの気づきが得られる場だと思っています。理念研修をこのような場にすることで、すべてのメンバーに「理念は自分のもの」という意識を持ってもらいたいと考えています。

──新しい理念手帳に対して、メンバーのみなさんの反応はいかがですか。

社員総会で理念手帳を配った時、みんなが真剣な顔つきで手帳を読んでくれていたのがとても印象的でした。メンバーたちに尋ねると「良い方向に変わったと思う!」という意見が返ってきました。

不思議なもので、理念を浸透させようという気持ちがなくなったら、社内のいろんな場面で以前よりもさらに「理念」という言葉を聞くようになりました。それこそ業務とはまったく関係ない日常会話の中で「家でも子どもにインターゾーンの理念の話をしている」とか、「昨日道で出会った人に理念を読ませたい」などという話になったりします。自然と、みんなが理念について考える機会が増えました。私自身、メンバーたちの意見を聞いて気がつくことが多く、「なるほどね!」といつも思っています。

私も、メンバーたちも、そして理念そのものも、今が完成形ではありません。みんなで意見を共有し合い、自分とは異なる意見でも受け入れて共感し合うことで、私たちは時代の流れに合わせて成長し続けていけると思っています。

「理念」のあるインターゾーンで、一緒に働きましょう!

個人がそれぞれに理念と向き合うインターゾーンでは、たくさんのメンバーが自分なりの信条を持って日々仕事をしています。現在、複数の職種にて共に働く仲間を募集中! 少しでも興味を持ってくださった方、まずは一度気軽にお話ししましょう!

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